幼い声の断末魔、体を駆け上がる軽い衝撃

私がまだ学生だった頃に体験したはじめての金縛りです昔のことですがあまりに強烈な出来事だったのでいまだに鮮明に覚えていますある年の1月3日の深夜でした

自室にて冬休みの宿題をこなしていましたが日付が変わり長時間の勉強から目がショボショボして集中力も落ちてきたのでそれ以上は更かしせず就寝することにしました

ベッドに入り掛ける毛布と敷く毛布の間に体を挟み込んで私の右腕を飼猫の枕にする猫と毛布で寒い冬でもぬくぬくと暖かい猫のちょっとうるさいゴロゴロ音を子守唄に私はいつもと同じように安心してうとうと始めました

しかしあと少しで眠りに落ちる直前背筋にピシリとヒビが入ったようなとても嫌な緊張感を覚えました思わず目を開けて腕に抱き込んでいた猫を見ました

猫はあれほどやかましく喉を鳴らしていたのにそれをピタリと止めて豆電球の明るさだけが頼りの暗闇の瞳孔が開いた金色の目で私の顔をじっと見つめていました顔を引っ掻かれるのも嫌だし獲物を狙っているみたいな目に落ち着かなくなって私は右半身を下にした横向き寝の状態から仰向けになりました

すこしでもリラックスできるように軽く大の字になりました自室の風景がいつもより異様に暗く感じ目をつむりました嫌な予感は背筋を伝って後頭部をツーンと凍えさせました体勢を変えた直後です急速に足先が凍りついていく感覚がありました私は末端冷え性ですがこれほど痛く冷たい思いをしたことはありません

たまらず足の指先を擦ろうと膝を折り曲げ腕を伸ばそうしましたその時に気づきました何者かに押さえつけられたように体がガチガチに固まっていることに心臓を冷たい手に鷲掴みにされたみたいに体が反射で縮こまった気がしました金縛りはじめてだな私は恐怖を感じると共に金縛りとはこんな感じなのかと感心しました

妹は頻繁に金縛りになることを訴えていましたが私は初めてだったので興味深かったのです体が固まるだけなら良かったのですが完全に油断していましたギャアアアアアアアアアア右の耳に直接叩き込まれるようにまだ幼い声が苦痛の大絶叫が響きましたそしてドタドタドタドタものすごく早いスピードで駆け上がってきた軽い衝撃

足の指の先から胸部まで四つん這いの何か私の体を踏んだのだと思います何か私の鎖骨の上に前の左右を後ろの左右は腹の上に未熟さを感じさせる重さを乗せながらハァッハァッ荒い息を私の顔に吹きかけていました絶対に目を開けちゃいけない私は破けそうなほど暴れまわる自分の心臓の音を聞きながら必死に心の中でお経を唱え右腕に感じる猫の重みで気を紛らせました

すこしすると体の上の軽い重みはなくなり凝り固まった体は解れていきました猫もゴロゴロ言い始めたのを覚えています目を開けたら見えてしまいそうなのでずっと目を閉じたままやりすごしました極度の緊張感とだるさでいつの間にか眠ってしまいましたが朝はなんの代わり映えもしない普段通りの朝を迎えられました

 

疲れると金縛りになりやすいと聞いたことがありましたのでこの体験以降疲れたら無理せず寝るようにしていますたまに金縛りに遭いますがこのように怖い思いをすることはなくなりましたそれにしてもあの声の主はあの軽い重みの主は私に何を伝えたかったのでしょうね

PUBLISHED BY

スピ子。

スピリチュアルや心霊体験に興味がある40代。

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